組成分析・成分分析(LC/MS、DART-MS 他)

種々の成分から構成されている材料の組成分析においては、複雑な組成の中から目的物を分けて(分離・分取)、分析する技術が重要です。分離と同定をオンラインで行えるLC/MSやGC/MSによる分析に加えて、材料に対応してカスタマイズした組成分析フローを提案します。

LC/MS(液体クロマトグラフィー/質量分析)

精密質量を測定できる飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用い、LCにより分離した成分について組成式の分析やMS/MSによる分子の部分構造解析を行います。また、LCを用いずに直接質量分析するDART-MS(Direct Analysis in Real Time - Mass Spectrometer)やダイレクトMSにより、ご要望に対応します。

分析項目

分析方法 分析対象 MSへの導入方法 得られる情報
LC/MS 組成物の溶液 LC溶出成分をオンラインで導入 分子イオンの精密質量、
部分構造の質量
DART-MS 固体、液体 正イオンまたは負イオンを含むガス
フロー中にサンプルを挿入
主成分の精密質量
ダイレクトMS 粉末、液体 粉末:ガラスプローブを用いて導入
液体:シリンジなどにより注入
主成分の精密質量、
主成分の部分構造の質量

有機酸の組成式の分析例

精密質量の測定により、有機酸の組成式を決定した例を紹介します。同じ整数質量(116)のマレイン酸(C4H4O4)とレブリン酸(C5H8O3)をLC/MSで測定したMSスペクトルを図1に示します。この測定条件では、有機酸からプロトンが脱離した負イオン[M-H] を検出しています。精密質量の小数点以下の値を比較することにより有機酸の組成式を決定して、マレイン酸イオンとレブリン酸イオンを識別できます。

次に、LC/MSを用いて複数の有機酸が含まれるサンプルを分析した結果を図2に示します。この例のように、LC/MSにより各成分の組成式を推定することにより、未知の成分の同定が可能になります。

技術情報

DART-MSによる直接分析、リアルタイム分析の特徴と応用例→
ダイレクトMS ~溶剤に難溶な顔料の特定→

分析事例

・オニウム塩の同定と定量
・緑茶のカテキン成分の同定と定量
・市販シャンプー中の界面活性剤の定性
・化成品中の添加剤分析

分析対象別の組成分析

サンプルの性状(液状、固形、有機/無機複合組成)、および目的成分の性状に応じて、適切な分析フローを提案します。参考例として、塗料の組成分析フローを示します。

分析事例

・2液エポキシ接着剤の組成分析
・塗料の組成分析
・粘着フィルムの組成分析
・光硬化剤樹脂の組成分析

FAQ

サンプル量はどのくらい必要ですか?
目安として、主成分のみを分析する場合には5g程度、添加剤などの多数の成分を分析する場合には数百g程度を用意していただいています。サンプルの種類と分析内容により、必要量は変わりますので、ご依頼時に打ち合わせをお願いします。
分析する予算が限られています。どのように依頼すればよいでしょうか?
問い合わせいただく時に、目的・サンプル内容・知りたい情報などを教えていただき、打ち合わせをして、分析内容を絞り込んでお見積りします。お気軽にお問い合わせください。
予想がつかない未知の成分についても分析できますか?
可能です。しかし、未知成分の場合には手探り状態で分析手法を検討することもあります。その場合には、分析結果を確認していただきながら、段階的に分析を進める方法をお勧めしています。
依頼する時には、どのような情報を連絡すればいいですか?
ご依頼時に、知りたい内容、分析の目的・背景やサンプルの内容・予想構造などの情報について提供をお願いしています。情報が多いほど、正確な解析に近づくことができますので、ご協力をお願いします。

分析のご相談0294-23-7374※お電話でお問い合わせの際には営業日をご確認ください。

お問い合わせは
こちら